「私の提言」をアップ!



「2050年問題」に対する「私の提言」について、現在も募集中ですが、応募のあった作品をご紹介します。




私の提言
「2050年の水問題に対して」


2050年には、気候変動によって、現在では水資源の豊富な日本でも水問題が引き起こされるだろう。
IPCC報告書では、2050年には現在より2度前後、2100年には最大で4.8度も気温が上昇すると予想されている。

その時、日本に梅雨がこなくなり、ダムに雨水が溜まらなくなったとしたら、従来のような湧水やダムに貯水された天然水だけではなく、新たな水源が必要になると考えられる。


そこで私は、2050年の水問題に対して、「海水淡水化システム」の導入を提言する。

この技術は、簡単に言えば、沿岸であれば難なく手に入れられる海水を、人の飲用に適した淡水にする技術であり、中東を中心に世界では浸透しているが、日本では離島などの特殊な環境でしか一般に知られてはいない。


既に実用化されている海水淡水化システムはいくつかあるが、ここでは「逆浸透法」と「電気透析法」という、微細な穴の開いた膜を利用して海水をろ過する方法を取り上げたい。

中東の海水淡水化システムに使われている膜のほとんどは日本製であり、実は日本の膜生産の技術は高く、輸出産業としても注目されている。日本には、独自の膜生産技術を有効に活用し、海水淡水化システムで世界を牽引していくポテンシャルがあるのである。


逆浸透法は現在、最も省エネルギーな方法であり、近年大型装置の実用化も可能になった。
また、電気透析法は、海水淡水化に利用するだけでなく、この技術を応用させた「逆電気透析発電」という再生可能エネルギーも利用できる可能性があり、研究がなされている。


これらが同時に実用化されれば、気候変動で水不足に苛まれたとしても、四方を日本に囲まれた日本では、海水を飲み水に変えることができ、さらに再生可能エネルギーによって高まり続けるエネルギー需要に応えることができるのではないだろうか。


ナカシタ カオリ(大学3年生)